犬を初めて飼う方へ_第9話/犬を飼える条件・飼えない条件(6)~精神的側面

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動物保護施設から犬・猫の里親になろう!:犬を初めて飼う方へ9は犬を飼える条件・飼えない条件(6)~精神的側面についてです


精神的側面

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1. 時間的側面(最重要)
2. 経済的側面
3. 環境的側面
4. 肉体的側面
5. 精神的側面
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「ペットは、一度飼ったら責任をもってその一生を面倒みる」という事が理解できる

某女優さんが「犬が少しでも大きくなる(または自分の思っていた感じの犬ではないと分かる)と
その子は人に譲渡し、改めて幼犬を買っては少しでも大きくなると人へまた譲渡する」
この様な行為を繰り返し行ってなお、何の罪の意識もなく平然と公言したことが話題になっていたのを
ご存知でしょうか?
(事実はもはや分かりえませんが、譲渡した子の1匹は2週間後に譲渡先で亡くなったそうです)

ペットを飼っていない方からみても、この行為に対しては圧倒的な違和感や不快感を
感じる事でしょう。
ペットを飼うにあたり、飼い主の倫理観や責任感,道徳観は、非常に大きく影響を及ぼす
ことを忘れてはいけません。


また、残念な事に上記の様な行為に罰則はありません。
犬や猫の遺棄や飼育放棄はこの様な事ですら理解できない者達によって、
今この瞬間にも引き起こされているのです。


病気の犬を捨てた男性に「生涯ペット飼育禁止」の判決 イギリス
 ● live door NEWS ペットのお薦めコラム

 ● RSPCAの原文はこちら ペットのお薦めコラム

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病気で衰弱した犬をカーペットで隠し山道に放置した男に、
懲役18週間、執行猶予12ヵ月に加えて、515ポンド
(約7万5735円)の罰金と、「生涯ペット飼育禁止」が
言い渡されたのだ。

RSPCA:英国動物虐待防止協会】
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日本でも同様の遺棄や飼育放棄が平気で行われている
ことと、同様の判決がくだるための法整備に向けては皆さん
の声が必要であるとを覚えておいて欲しいと思います。


(RSPCAのfacebookより)

皆さんが「犬や猫の面倒を一生みる!」と考える根底には、ご自身のどの様な感性が立脚していますか?

動物愛護への関心は年々高まっているからこそ、あえてネガティブな言い方をします。
これまで見過ごされていた(虐待に近い)変な飼い方をすると、
「自身がいくら「問題ない」と主張したところで、
周りの意識の高まりから、あなた自身が白い目で見られる可能性があります」
そして、「それらに対する法整備も少しづつですが整いつつありますよ。」と

知らぬ存ぜぬではすみません。そこまで覚悟をして、それでもペットを飼いますか?

 ● 【真の動物愛護について考える_5~(ペット好き)愛犬家≠愛護家】 ペットのお薦めコラム




「飽きっぽい人」は犬を飼うのには適しません

ペットを飼うということは、日常の手間とそれに割く時間が長きに渡り必要となります。
自分が「飽きっぽい自覚がある」方は、その世話に対する繰り返しの日々を想像してみてください。

それでもペットを飼いたいのであれば、犬以外の選択肢を考慮した方がご自身の今後のためかもしれません。

ただし、犬より手間がかからないという視点だけでペットを選んではいけません。
猫は犬より手間がかからないだけで、全く世話をしなくて良いわけではありません。
鳥を飼うにしても、平均寿命が15年程度のインコの種類もいます。

幸せホルモン』でも述べましたが、特に犬は手間をかければかける程応えてくれる生き物です。
「犬を飼う事の本質が分かり、一生を見てあげられる方のみ」犬を飼うべきでしょう。
もちろん他のペットも同様です。

 ● 犬を初めて飼う方へ_4:犬を飼える条件・飼えない条件(1)~時間的側面 ペットのお薦めコラム




「犬を飼うことで何かが変わる」と考えている人も犬を飼うのには適しません

結果として犬を飼った事で前向きになれた方もいらっしゃるでしょうが、その方は自分の考えや
行動を変えられる意思があったからであり、犬を飼った事はあくまできっかけにすぎません。

犬は言葉でアドバイスをくれるわけではありませんし、喧嘩の仲裁もしてはくれませんので、
喧嘩の絶えない家庭に引き取られた犬にできることは、残念ながら何もありません。
むしろ、あなたのパートナーがストレス発散のために犬へ怒りをぶつける可能性もあり、
それがそのまま動物虐待につながるかもしれません。

また、犬は敏感に家庭内の状況を察知します。
その様な状況下において、例え虐待がなかったとしても犬はストレスを感じてしまい体調を崩し
かねないという、誰も幸せにならない環境だけを生み出してしまいます。

無理な飼育は更なる不幸を引き起こします。
犬を飼うことで、「前向きになるための具体的な行動」のイメージを持てない人は、
残念ながら、今は、動物自体を飼うには適さない状況と言えるでしょう。
もし、この様なケースにおいてペットを飼うおつもりのある方は、ペットを飼う前に一歩立ち止まり、
別の手段を講じたり、相談先を探してみることをお勧めします。




虐待は犯罪です

犬や猫の里親になっては虐待を繰り返す非道な犯罪者も、皆さんが思っている以上に存在します。
また、子供のいる家庭でも、飼育放棄や虐待に等しい飼い方をしている家庭もあります。
ニュースで報じられ、皆さんの耳に届くのは極一部です。

ここでは具体的にはお話ししませんので、環境省の動物愛護法の一部を記載いたします。

 ● 虐待や遺棄の禁止:環境省 ペットのお薦めコラム

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護動物を虐待したり捨てる(遺棄する)ことは犯罪です。
違反すると、懲役や罰金に処せられます。

※ 愛護動物をみだりに殺したり傷つけた者
  →2年以下の懲役または200万円以下の罰金

※ 愛護動物に対し、みだりにえさや水を与えずに衰弱させる
  など虐待を行った者
  →100万円以下の罰金

※愛護動物を遺棄した者 
  →100万円以下の罰金
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犬を10年飼えば、今と10年後ではあなたをとりまく状況に何かしらの変化があります。
飼う前にもう一度だけ、ペットを飼うことの意味と条件を考えてみませんか?



 動物保護施設から犬・猫を引きとろう! >犬を初めて飼う方へ_第10話
犬の病気の話とペットのお役立ち情報 老犬介護と病気の子の看護の現実(1/2) へ続きます>>




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