保護活動にまつわるお話_第4回|動物愛護法の改正を求める請願署名
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動物保護施設から犬・猫の里親になろう!:保護活動にまつわるお話_第4回は、動物愛護法の改正を求める請願署名2018についてです


動物愛護法の改正とは

動物愛護法は1973年に制定された「動物の保護及び管理に関する」を発祥とする法律で、
ペットが皆さんの手元に届くまでに関わる業者や、皆さんのその後の終生飼育にまで深く関わる
重要な根拠となります。 
(現在は「動物の愛護及び管理に関する法律」という名称変更がされております)

特に2000年代からは5~6年に一度のペースで改正され、前回は2013年に改正法が施行されました。
そして今回は、2018年を目途に改正が予定されているため、再び注目されることとなりました。

環境省:「動物の愛護及び管理に関する法律のあらまし(平成24年改正版)」  


一方、一般の方々の動物愛護の関心が年々高まっているにも関わらず、ペットのためのより良い法改正が
一気に進まない理由の一つに、審議委員会に多くの販売業者側の人間が含まれていることが挙げられます。
その結果、例えば、前回の改正案では
「(ペットショップ等は)獣医師と連携して動物の健康と安全を守るとともに、
販売が困難になった犬及び猫の終生飼養の確保が義務付けられています。
と、一見素晴らしい内容が加えられましたが、
実際の運用は、ペットショップの息のかかった保護団体またはペットショップが裏で保護団体を運営し、
売れ残りを引き取らせ
、その団体は「不幸な犬や猫を救出しました」とあたかも手柄をあげたかの様な
宣伝をするという、悪徳保護団体を増やす結果となってしまいました
(さらに質の悪いのは、活動だけでなく保護施設としても劣悪な運営をしているところがある点です)

ペットを飼われていない方ですら、この様な逃げ道を塞がないと「終生飼育の確保」が運用できないことは
安易に想像できるのに、数年かけて専門家(?)が集まってこの様な逃げ道を作る内容を施行したという
ことは、上記の理由に他なりません。
だからこそ、皆さんには厳しい目で審議委員会をチェックするとともに、声を上げて頂きたいと思っています。


署名について

この時期には、各保護団体が独自に署名を募っておりますが、それぞれ請願内容が異なりますし、
団体のポリシーも異なります。 そのため、もちろん全てに署名するという方法もありますが、まずは署名を
したいと考える団体の主張内容をじっくり読んでみてください。
例えば、私は「アニマルライツセンターさん」「JAVAさん」「PEACEさん」が合同で行っている改正署名には
以下内容のが記載されています。

虐待防止を強化、罰則を強化 (第六章)

■行政による緊急一時保護を可能にする
虐待者や悪質な飼い主から強制的に動物を引き離すことができない現状では、動物の命が危険にさらされている緊急事態でも救出することができません。児童虐待における児童の一時保護やストーカー規制法における接近禁止命令と同じように、動物についても緊急的な対応がとれるような制度を設けるべきです。

■殺傷・虐待・不適切飼養・遺棄した者が二度と飼養できないようにする
犠牲となる動物を増やさないことは勿論のこと、行政や警察、愛護団体の労力を少しでも軽減させるには、一度、動物愛護法で罰せられた者や不適切飼養で行政命令を下された者は、二度と動物を飼養できないようにする必要があります。

 ● 動物愛護法の改正署名にご協力を! | NPO法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA) ペットのお薦めコラム


現状では、今飼っている犬や猫に飽きたので捨て犬収集車や保健所に持ち込み、新しい犬や猫を飼う
という非道な行為を止めさせることや、猫を虐殺する人間は何度でも同じことを繰り返すにも関わらず、
それを防ぐための強制力をもつ手段もありません。
また、皆さんの中には虐待現場を見かけて通報したにも関わらず、警察も保健所も保護に至らなかったという
経験をされている方がいらっしゃるかもしれません。
この様な状況を止めさせるために、期待を込めて私も署名をしました。
※ 集約期限:2018年1月15日

署名PDF(外部リンク):記載方法は同JAVAさんのHPをご確認ください  



自筆の署名の意味

余談ですが、請願にあたっての後ろ盾となる署名において、WEB上での署名と紙面での自筆署名に
効力に差はありません。しかし、手書きの方が真実味が違います。
また、ボタン1つで署名ができる場合は、キャッチフレーズだけにつられ安易に勢いで署名をしがちです。
そして後日、内容を吟味すると異なる内容であった事が判明するということは往々にしてあります。
(例えば、「TOKYO何某」かのキャンペーンの様に、あたかも殺処分が無くなる様なキャッチフレーズに
つられてWEB署名された方も中にいらっしゃるでしょう。しかし、よく読めば殺処分が根本的に解決される
主張はZEROですし、東京はそもそもほぼ殺処分0です。)


だからこそ皆さんにはファッション感覚で署名するのではなく、「ペット業界の問題と根本原因が何であるか?」
をこの手書きの署名を契機に、合わせて調べて頂く機会として頂ければと思っています。


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