動物愛護法は1973年に制定された「動物の保護及び管理に関する」を発祥とする法律で、
ペットが皆さんの手元に届くまでに関わる業者や、皆さんのその後の終生飼育にまで深く関わる
重要な根拠となります。
(現在は「動物の愛護及び管理に関する法律」という名称変更がされております)
特に2000年代からは5~6年に一度のペースで改正され、前回は2013年に改正法が施行されました。
そして今回は、2018年を目途に改正が予定されているため、再び注目されることとなりました。
一方、一般の方々の動物愛護の関心が年々高まっているにも関わらず、ペットのためのより良い法改正が
一気に進まない理由の一つに、審議委員会に多くの販売業者側の人間が含まれていることが挙げられます。
その結果、例えば、前回の改正案では
「(ペットショップ等は)獣医師と連携して動物の健康と安全を守るとともに、
販売が困難になった犬及び猫の終生飼養の確保が義務付けられています。」
と、一見素晴らしい内容が加えられましたが、
実際の運用は、ペットショップの息のかかった保護団体またはペットショップが裏で保護団体を運営し、
売れ残りを引き取らせ、その団体は「不幸な犬や猫を救出しました」とあたかも手柄をあげたかの様な
宣伝をするという、悪徳保護団体を増やす結果となってしまいました。
(さらに質の悪いのは、活動だけでなく保護施設としても劣悪な運営をしているところがある点です)
ペットを飼われていない方ですら、この様な逃げ道を塞がないと「終生飼育の確保」が運用できないことは
安易に想像できるのに、数年かけて専門家(?)が集まってこの様な逃げ道を作る内容を施行したという
ことは、上記の理由に他なりません。
だからこそ、皆さんには厳しい目で審議委員会をチェックするとともに、声を上げて頂きたいと思っています。
|