皆さんの中にはご自身が近所のお医者さん(一次診療施設)で受診をした際、その後、総合病院や
大学病院の紹介を受けた経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
この医科の分野における紹介の制度(一次医療・二次医療・三次医療の連携の概念)は、
獣医療においても同様に存在することを既にご存知の方も多いと思います。
※ 紹介制度や医療体制の概念は正確には異なりますので、大枠としてお考えください
ところが、飼い主さんの中には、例えばワクチン接種やフィラリア等の予防診療や健康診断を中心に
長年かかりつけの動物病院にお世話になっていると、「そこの動物病院で何でもできてしまう」
と錯覚されてしまう方がいらっしゃいます。
その妄信の結果、ペットが重度の疾病を患った際に本来受けられるべき適切な処置を受けられず、
取り返しのつかないことが起きてしまうケースが少なからずあることを、皆さんは反面教師として
覚えておくべきでしょう。
(逆に、動物病院側がお客を離したがらないために紹介をしないケースもあります)
医療は日々進歩をしており、獣医さんは日常の治療・診断と合わせて、学会や研究会に参加し、
新しい情報の取得に勤しんでいます。それぐらい獣医療は幅広くまた深い分野なのです。
そのため、高度または専門性の必要な疾患に対し見識のある獣医さんであるならば
自院の設備では対応しきれないことを理解し、紹介(医療連携)をとることが一般的になりつつあります。
言い換えると、適切な医療連携をしている動物病院は「信用できる病院の要素」と言えるかもしれません。
このページでは上記の様なペットの健康機会を損なうことが無いよう、動物病院の医療連携や業態について
お話をしていきたいと思います。
※ かかりつけの動物病院に満足されているにも関わらず、他の病院へ行くことを促すものではありません
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