老犬になると自力でなかなか排便ができなくなるため、飼い主さんはおしりを揉み排便の介助をする
ような機会も増えることでしょう。排尿に関しても、ゆくゆくは圧迫排尿や尿道カテーテルを自宅で
飼い主さんが行ってあげる必要も出てくるかもしれません。
特に、痴呆に伴う徘徊が始まった場合は、家の中のそこら中でおしっこ・うんちをしてしまうかもしれません。
おしっこに関しては「おむつをすれば良いのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、老犬は消化器の
衰えや薬の投薬などの影響で下痢をしやすくなっています。そのため、気づかない間にオムツの中に
うんち(下痢)をしてしまい、かえって下半身を汚してしまう可能性もあります。
(犬種によってはオムツ自体を嫌い、自分で剥いでしまう子もいます)
そして、特に中・大型犬が排尿・排便のコントロールができなくなると、あなたのお気に入りの家具を
(意図せず)汚してしまうかもしれませんし、床や壁の掃除、犬の寝床やカーペットの洗濯回数も増えるため、
匂いとその処理に飼い主さんは日々頭を悩ませることになります。
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