犬の里親になってから_第2回|犬が来てからの過ごし方~1-3日目 (1)
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お役立ち情報TOP >>  動物保護施設から犬・猫の里親になろう!:目次 >> (犬の)里親になってから_バックナンバー 第 2 回…犬が来てからの過ごし方~1-3日目(1)
動物保護施設から犬・猫の里親になろう!:犬の里親になってから_第2回は、犬が来てからの過ごし方~1-3日目です。犬の飼い方について考えていきます。


家が犬にくるその日をどの様に過ごすか?

「犬がお家にやってくる日」
それは、皆さんにとって忘れられない一日を期待させることでしょう。
待ちに待ったその日、皆さんは犬とどの様に過ごそうと思っていますか?
犬におやつをあげたり、撫でたり一緒に遊んだりと様々な思いを巡らせているかもしれません。

でも、ちょっと待ってください!

犬からすると、やって来たあなたの家はどこかも分かりません。まして、あなた方のことはせいぜい
1~2回程度しか会ったことが無く、どの様な人なのかも分かりません…

犬の飼い方は十人十色です。また、固体や犬種、置かれていた状況により犬の反応も異なります。
しかし、保護犬の出自は基本的に命の危機にさらされていた子ばかりです。もし、あなたが少しでも
そのことを気にかけてあげているのであれば、その日の行動を人目線ではなく、犬目線で考えてみて
はいかがでしょうか?

保護犬が家に来てから1~3日目に注意することは2点です。
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1.犬にとってあなたの家が安住の地であり、あなたの家族が安心できる家族(仲間)であることを
  早く感じさせてあげること

2.犬を観察してあげること
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1.安住の地という認識をさせてあげることが何よりも優先


家の到着した直後の犬は、新しく来たその家の情報が何も分からない状況です。そのため、あなた(家族)と
犬との挨拶が済んだら、犬にいろいろとしてあげたいのをぐっとこらえ、まずは、活動して良いと定めた範囲内
で自由に歩かせ、家のにおいを嗅がせてあげませしょう。
犬にとって、においを嗅いで情報を収集することこそが安心して住める場所と理解する第一歩であり、この
数日は何よりも重要なことです。

そうすると、飼い主さんにとって1~3日目に行えることは、せいぜいベッド
メイクと水入れ・餌置きを設置してあげること、名前を呼ぶ・軽くスキン
シップをとること程度しかなく、物足りなさを感じるかもしれません。

しかし、犬のことを考えてあげてとったあなたの行動の結果、初日にその子
があなたの用意したベッドに寝ようものなら、それはそれは素晴らしい初日
だと胸を張って言えるでしょう。

飼い主の心犬知らずAHS


逆に、あなたが初日からトップギアを入れて接したところで、不安定な状態の犬の反応はそう変わる
ものではありません。
(この子たちの多くは死と隣り合わせの環境から皆さんの元に来たことを忘れないで下さい。)
でしたら、数日はゆっくりと休みをとらせてあげて、徐々にきずなを深めることこそが、犬が家族に
なつくための早道ではないでしょうか。

なお、始めから全力で可愛がろうとしない方が良いとお伝えするのには、さらに理由があります。
それは、引き取った瞬間から全力で接した結果、思い描いていた犬の反応と少しでも異なると
「聞いていたり思っていたりしたのと違う」と言ってすぐに返却や遺棄をする飼い主、中には
「殺す」という暴挙にまで至る無責任飼い主が多くいるからです。

こういう無責任飼い主はあれやこれやと上手く言い訳をし自分を正当化しますし、
周りの人もその状況に「仕方がないね」と同情してしまう傾向があります。
しかし、自分だけは特別な理由だから仕方がないと言い訳をする個人の集合体が、
現在の大量の殺処分数を引き起こしていることを忘れてはいけません。


保護犬を手放すということは、無責任飼い主と同等または(更なる悲劇を生みだしていることから)
それ以上の行動をとっているということを肝に銘じる必要があります。

 ● 【保護施設から引き取るにあたり(3)~どういう犬が欲しいのかを考えよう】 ペットのお薦めコラム

相性をみることは重要なことですが、ほとんどの場合、人側の意識の問題で犬側に落ち度はありません。
また、後述しますが、おおよそ引き取られた犬は
「1~3日目」「4日目~3週間目」「3週間目以降」で表情や行動に変化が現れます
心身ともに家族の一員と本当に思えるには2~3か月かかるかもしれません。
(多頭飼いにおいても同じです)


だからこそ、初めはスロースタートで、ゆっくりとお互いを理解しあうことが大切なことなのです。


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